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休職したのにすぐには楽になれなかった話

休職すると決まったとき、正直に言えば、うれしい気持ちがありました。
やっと会社に行かなくていい。やっと止まっていい。そんなふうに思ったのを覚えています。

もっと重たい気持ちになるのかと思っていたけれど、そのときはむしろ、張りつめていたものがゆるんだような感覚のほうが近かった気がします。

だから最初は少し休めば落ち着いて、復職できるだろうと思っていました。
仕事から離れられたのだから、気持ちも少しずつ静かになっていくのではないか。

でも、実際はそうではありませんでした。

休職した直後は少しほっとしていた

休職に入ったばかりのころは、「もう行かなくていい」という気持ちが大きかったです。
朝起きても会社に向かわなくていい。それだけで、少し息がしやすくなるような感じがありました。

それまでずっと仕事のことを考えながら過ごしていたので、そこからいったん離れられたこと自体は、救いだったのだと思います。

だから、休職した直後は苦しかった、というわけではありませんでした。
最初のうちは、ちゃんと少し安心していたのだと思います。

不安は少しずつ増えていった

大きな不安が一気に押し寄せてきた、という感じではありませんでした。
どちらかといえば、時間がたつにつれて、少しずつ積もっていったように思います。

手が空くと、次に何をしなければいけないのかを考え始めてしまう。
これからどうなるのか、会社はどう出てくるのか、自分はこの先どうなるのか。

考えてもすぐ答えが出るわけではないのに、頭だけが先に動いてしまうことが増えていきました。

身体は休んでいるはずなのに、思考が止まらない。そんな感覚がありました。

会社からの連絡は大きな負担

特につらかったのは、会社から連絡。

やりとりはメールでしたが、内容を確認する前から身構えてしまう。
読んだあともしばらく引きずる。
その場では何とかやり過ごせても、あとになってからまた思い返してしまうこともありました。

少し落ち着いたように見えても、実際にはそうではなかったのだと思います。
数分で表面的にはおさまっても、そのあと数日、頭のどこかに残り続ける感じがありました。

仕事の感覚が戻ってくることがあった

仕事から離れたのだから、少しずつ遠ざかっていくのだろうと思っていました。
でも実際には、そうならないこともありました。

夜、運転しているときに、残業帰りだったころの感覚が急に戻ってくることがありました。
あの時間帯の空気や、帰り道の感じと一緒に、当時のしんどさがふっとよみがえるようなことがありました。

その瞬間だけ強くざわついて、しばらくすると少し引いていく。
けれど、完全に消えていくわけではありませんでした。

仕事から物理的には離れていても、自分の中ではまだ終わっていなかったのだと思います。

眠れないことが辛い

いちばんわかりやすかった変化は、眠りだったかもしれません。
休職したら少し休めるのではないかと思っていたのに、夜になるとうまく休めなくなっていきました。

夜中に何度も目が覚める。
定期的に目が覚めやすくて、そのたびに時間を見てしまう。
朝になるころにはもうかなり疲れていて、起きるのがしんどい。日中も、頭のどこかが重いままでした。

眠れないと、それだけでいろいろなことが大きく見えてきます。
将来のこと、お金のこと、会社のこと、人間関係のこと。もともと気になっていたことが、夜になると余計にまとまらなくなっていきました。

生活を立て直すことまでは考えられなかった

今振り返ると、当時の自分は「これからどう立て直すか」を考えられる状態ではありませんでした。
家計を見直すとか、生活リズムを整えるとか、前向きに何かを始めるとか、そういう段階ではなかったのだと思います。

もちろん、頭では気になります。
この先どうするのかも、お金のことも、働き方のことも、気にならないわけではありませんでした。

けれど、気になることと、整理できることは別でした。
実際には、ただ休むことだけで精一杯だったように思います。

何かをうまく整えることより前に、まず止まることが必要だったのかもしれません。

休職はすぐに楽になるためのものではない

あのころは、休職したら少し安心できるのだと思っていました。
それは半分はそうで、半分は違っていたように思います。

たしかに、会社に行かなくていいこと自体は救いでした。
でも、心や体がすぐに静かになるわけではありませんでした。

休職は終わりではなくて、ようやく止まるための入口だった。
今はそんなふうに感じています。

休職したのに何も考えられない。
少し休めば楽になると思ったのに、そうならない。
そんな状態も、たぶんおかしなことではなかったのだと思います。

必要だったのは立て直すことではなかった

今は、休職中の過ごし方や生活の整え方について、いろいろな情報があります。
そういうものに助けられる人も多いのだと思います。

ただ、少なくとも自分が休職した直後に必要だったのは、何かを上手に立て直す方法ではありませんでした。

それよりも、今はうまく考えられなくていいこと。
整理できなくていいこと。
休職したのにすぐ元気にならなくてもいいこと。
そういうことのほうが、あのときの私には必要だったと思います。

もし今、休職したのに楽になれないとか、何も前に進めないとか、ただ不安だけが少しずつ積もっていくように感じている人がいたら、それはおかしなことではないと思います。
少なくとも私は、そこから始まりました。

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