現在日本では、金融機関に預金が集まり続けており、銀行や信用金庫などの預金残高は過去最高の1,000兆円を超えたようです。
日銀のマイナス金利政策で金利はほぼゼロにも関わらず、日本人は預金を続けている状況。
しかし、預金だけしていて将来は安心できるのでしょうか…。
今回は「銀行預金」に関するリスクについて考えてみたいと思います。
目次
銀行預金は無リスク資産ではない
当たり前ですが、貯金をすることは大事です。
しかし、貯金をしていればお金は減らないと思っていませんか?
残念ながら、銀行預金=無リスク資産ではありません。
日本では、「マイナス金利」が導入され、日銀は年2%のインフレを目標に掲げています。
インフレとは、物価が上がること。
2%インフレするということは、今は100万円で買えるモノが来年には102万円に値上がりするということです。
しかし、経済が正しく回れば、私たちの給与も上がっていきます。
なので、一見してみれば何でもないように思えますが、銀行預金はどうでしょうか?
毎年2%ずつインフレした場合、銀行に預けている預金も2%程度増えていかないと、インフレに対応できていないのです。
つまり、インフレするほど今預けている預金の価値はじわじわと減っています。
銀行の定期預金は意味がない
定期預金の利率はしっかり確認していますか?
現在の利率はメガバンクも含め、0.01%のところが多いと思います。
金利が高いとされる、ネットバンクでも0.15%程度。
さらに利息に対して、国税+地方税で20.315%の税金がとられます。
この程度では、到底2%には追いつけません。
複利の効果と金利を味方につける
お金を効率良く増やすには、複利の効果と金利(利率)について知っておく必要があります。
まず金利の計算方法は2種類あります。
- 単利式
- 複利式
単利式は、預け入れた当初の元本にのみ利息がつく計算方法です。
つまり、運用している元本や利率が変わらない限りは、利息が一定となります。
複利式は、元本に支払われる利子分を組み入れ、それを元本として次回の利息を計算する方法です。
そのため、元本は年々大きくなっていき、利息も増えていきます。
文章だとイメージできないと思いますので、3年間利率5%で運用した場合の単利と複利計算について比較したいと思います。
単利式の計算
<例>元本100万円、年利5%、単利
(1年目)1,000,000×5%=50,000
(2年目)1,000,000×5%=50,000
(3年目)1,000,000×5%=50,000
単利計算なので、ずっと同じ利息の50,000円です。
複利式の計算
<例>元本100万円、年利5%、複利
(1年目)1,000,000×5%=50,000
(2年目)1,050,000×5%=52,500
(3年目)1,102,500×5%=55,125
※1年複利計算
複利計算は元本に利息を加えていきますので、どんどん利息が大きくなっています。
たった3年で結構な差が付きましたね。
もちろん元本や利率が大きくなるほど、単利式と複利式の差は大きくなります。
ここでは、複利+利率の重要性を確認してください。
投資をしないと厳しい時代かも
例で説明したような5%の利率を実現するには、「投資」が必要です。
投資ときくとネガティブなイメージが先行すると思います。
しかし、投資をすることは悪いことではないし、ギャンブルでもありません。
企業の株を買うことによって、その会社が成長する手助けをすることができます。
さらに、景気が良くなって物価が上昇するときは、企業の売り上げも増えるはずなので、株価や配当金も上昇します。
投資家は利益の一部を配当金として受け取ることができるというわけです。
資産を効率よく増やして行くには、やはり投資をすることが大事といえます。
投資信託は初心者におすすめ
とはいっても、株で利益を出すには、資金力と時間、労力が必要になります。
なので、私のように平日仕事をしているような人には不向き。
そこで、おすすめしたいのが「投資信託」です。
投資信託とは、投資家から資金を集めて、運用のプロが株式や不動産などに分散投資して、そこで得た利益を投資家に分配する仕組みの金融商品。
投資信託の特徴としては、
- 少額から投資可能(100円~)
- プロが運用する
- 元本割れのリスク有
もちろん元本割れのリスクはありますが、あまり時間をかけず、少額でも利用できるので、おすすめの投資法です。
ネット証券で口座を開設しよう
では、具体的に何からはじめれば良いの??
ということで、まずは「証券口座」を開設しましょう。
お近くの金融機関でも投資信託を購入することはできますが、「ネット証券」をおすすめしたいです。
ネット証券は大手証券会社の「SBI証券」、「楽天証券」あたりが無難です。
ちなみに私は両方とも口座開設しています。
口座を開設する際に悩むのが、口座の種類です。
- 一般口座
- 特定口座
- NISA口座
一般口座は、自分で確定申告が必要な口座です。
特定口座は、確定申告をする、または不要とすることができる口座です。
NISA口座は、取引で生じた利益を非課税にすることができる口座です。
NISA口座を開設しない場合は、基本的には「特定口座」をおすすめします。
低リスクではじめるには
低リスクで投資をはじめるには、やはり少額で投資をはじめてみるのがおすすめです。
楽天証券では楽天スーパーポイントを使って、投資信託を購入することが可能です。

もっと楽に資産運用をはじめたい方はこちらがおすすめです。
まとめ
今回は銀行預金のリスクについて考えてみました。
もちろん貯金をすることは悪いことではないですし、大事です。
しかし、銀行預金にもリスクがあることぐらいは理解しておきべきだと思います。
とはいっても、投資については、まだまだネガティブなイメージがあると思います。
本当にお金が増える?と思うのも無理はないと思います。
ということで、私はリアルな資産運用の実績を毎月公開しています。
>>運用実績について
ぜひ参考までにご覧ください。
最後に、金融庁も「貯蓄から資産形成へ」というスローガンを掲げ、「NISA」というお得な制度も用意してくれています。
ぜひこの機会に「投資」についてもご検討を。
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[…] なお、複利の効果については、「複利の効果と金利を味方につける」で紹介しています。 […]