みなさんは資産運用と聞いたときにどのようなイメージを持つでしょうか。
恐らく「手間がかかりそう」、「お金持ちがやること」、「損をしそうで怖い」などネガティブなイメージが先行するのではないでしょうか。
しかし、老後2000万円問題が話題になったように、日本においても資産運用が必要な時代。
でも、そうは言っても何から初めていいか分からない方、怖くて一歩踏み出せない方も多いのではないでしょうか。
今回はそんな方に向けて、初心者が最初に始めるべき投資方法について記事を書いてみようと思います。
目次
投資初心者が最初にはじめるべきことは?
結論から言います。
投資初心者が一番最初にやるべきことは「つみたてNISA(二ーサ)」や「iDeCo(イデコ)」といった非課税制度を利用することです。
なぜかロボアドやシストレ、仮想通貨から始める人も多いようですが、国が提供している制度をフル活用するのが最優先。
特に2つの制度は「長期」、「積立」、「分散」といった投資の3原則を踏まえ、初心者向けに考慮して作られたものです。
大きなリターンを得ることは難しいですが、ほぼ確実に資産を増やすこともできます。
税制面においても非常に有利になるため、利用しないのは勿体ないことです。
なお、つみたてNISAやiDeCoの制度については金融庁やiDeCoの公式ホームページを確認するのが確実でしょう。
以下からは、制度の概要を知っている前提の内容。
投資信託の内容とオススメの商品を紹介していきます。
まずは株価指数について知ろう
つみたてNISAやiDeCoは性質上、投資信託を購入することになります。
そこで、知っておきたいのは「株価指数」の考え方。
ニュースなどを見ていると、「日経平均株価」や「ダウ平均株価」が上がった、下がった、などと一度は耳にしたことがあるのではないでしょうか。
これが株価指数と言われるものです。
では、株価指数とは一体どのようなものなのでしょうか。
簡単に言ってしまうと、株価指数は株式市場に上場している全銘柄や特定のグループの値動きを総合化し、数値化したものです。
べっぺ
と言っても、全然イメージが湧きませんね。
まずは具体的な指数を見てみましょう。
- 日本⇒日経平均株価(日経225)、東証株価指数(TOPIX)
- 米国⇒ダウ平均株価、NASDAQ総合指数
- 中国⇒上海総合指数
- 英国⇒FTSE100種総合株価指数
これらが代表的なものです。
例えば、日経平均株価(日経225)であれば、トヨタ自動車や日立製作所、パナソニックやソニー、イオンやソフトバンクなどの日本を代表する企業の225銘柄をひとまとめにしたようなイメージ。
このような代表的な企業の値動きを数値化した指標があれば、日本の経済状況や変動状況が一目で分かります。
これは、他国の指標も同じような考え方です。
インデックスファンドとは?
次にインデックスファンドについて紹介します。
簡単に言うと、先ほど紹介した日経平均やTOPIXに連動するように設定された投資信託のこと。
個別に株を購入すると、大きなリターンを得る可能性もあれば、大きな損失が出るリスクもありますよね。
しかし、株価指数に連動する投資信託を購入することで、個別株に比べ、リスクは分散されます。
例えば、トヨタ自動車の株価が下がっても日立製作所の株価は上がっているかもしれません。
イオンの株価が下がってもソフトバンクは順調かもしれません。
このように大きなリターンを得ることは難しくなりますが、損失のリスクも低減されます。
「ローリターン」ではありますが、「ローリスク」にもなるということです。
べっぺ
高得点を狙うのは諦めて、平均点を狙うといったイメージ。
しかし、ローリスクではありますが、株価指数が下落し続ければ損失が出るのは言うまでもありません。
完全に元本割れしない商品ではないのでそこは理解しておきましょう。
ちなみにインデックスファンドは、コンピューターを使って銘柄を売買しているため、手数料は安めに設定されています。
もう一つ投資信託には「アクティブファンド」といった商品があります。
こちらは人間の手で売買されている投資信託です。
そう聞くと、何だかアクティブファンドのほうが良さそうな気もしますよね。
しかし、「アクティブファンドの8割はインデックスに負ける」と言われています。
また、人間が売買しているため、手数料も高めとなっています。
インデックスよりリターンを得ているアクティブファンドもあるので、一概にどちらが優れているかは言えません。
しかし、平均点ぐらいのリターンを狙うならば、インデックスファンドを選択していくのが無難ではないでしょうか。
オススメの投資信託とは?
べっぺ
お待たせしました!
やっとオススメの商品です。
投資信託は山のように商品がありますが、ほとんどの商品は選択肢にすら入りません。
例えば、毎月分配型の投資信託は論外です。(毎月元本を崩してでも配当の分配を行うため)
このような商品が普通に証券会社の人気ランキングに入っていたりするので、注意しましょう。
他にも手数料は大事です。
- 購入時手数料(投資信託を購入する際に支払う手数料)
- 信託報酬(投資信託を管理・運用してもらう経費として、投資信託を保有している間支払い続ける費用)
- 信託財産留保額(投資信託を解約する際に支払う費用)
これらの手数料は完全にコストになるため、安いほうが有利です。
手数料の基準ですが、基本的に1%を超えてきたら、超高いと思いましょう。
以上のことを踏まえて商品を抽出してみました。
今回はアクティブファンドは対象外としています。
eMAXIS Slim 全世界株式(オール・カントリー)
こちらは名前の通り、全世界の株式に分散投資ができる商品。
べっぺ
地球丸ごとに投資をするイメージですね!笑
手堅い投資を希望している人にとっては魅力的です。
また、「業界最低水準を目指し続ける」という運用方針を打ち出しているeMAXIS Slim シリーズでコストは最安水準です!
- 買付け手数料 無料
- 信託報酬 0.142%
- 信託財産留保額 なし
eMAXIS Slim 先進国株式インデックス
こちらも名前の通り、先進国の株式に投資をする商品です。
べっぺ
万人におすすめできる鉄板商品ですね。
ちなみに株式の比率は以下のようになっています。
- 買付け手数料 無料
- 信託報酬 0.109%
- 信託財産留保額 なし
楽天全米株式インデックスファンド
私が購入しているのがコチラ。
べっぺ
米国株にまるっと投資ができてしまう商品です。
米国へ集中投資を検討している方には特にオススメ。
ちなみにチャートはこんな感じ。
基本的には、ずっと右肩上がりですね。
こちらについては、毎月運用実績を公開しているので、ぜひご覧ください。
- 買付け手数料 無料
- 信託報酬 0.162%
- 信託財産留保額 なし
eMAXIS Slim 米国株式(S&P500)
個人的には、最強のインデックスファンドだと思っています。
私がつみたてNISAを始めたときにはなかった商品で、今から始めるなら絶対この商品を選択します。
こちらは「S&P500(米国の大型株)」に連動する商品で、投資の神様と言われるバフェットも認める優良指数として知られています。
以下は、S&P500のチャートです。
リーマンショックなどで一度は株価の下落が見られますが、基本的には右肩上がりで上昇を続けています。
このような指数に投資をしておけば、資産を増やすのは難しいことではありません。
この指数について詳しく知りたい方は、「【長期投資】米国株での投資方針と保有銘柄の魅力を紹介します
」で紹介をしているのでよろしければご覧ください。
- 買付け手数料 無料
- 信託報酬 0.150%
- 信託財産留保額 なし
iFreeNEXT NASDAQ100インデックス
最後は一攫千金を狙えるかもしれない投資信託の紹介。
こちらはナスダック市場の代表的な100企業で構成されるNASDAQ100指数に連動した商品。
ナスダック市場は2500以上の銘柄がありますが、そのうちのエリート100銘柄で構成されています。
情報技術をはじめとするテクノロジー関連株が主で、アップル、アマゾンといった注目企業が含まれていますよ!
特にIT,テクノロジー関連株は今後も大きく成長していくと考えられるため、この投資信託も候補になるでしょう。
- 買付け手数料 無料
- 信託報酬 0.45%
- 信託財産留保額 なし
【おまけ】つみたてNISAとiDeCoはどちらを優先すべきか?
最後につみたてNISAとiDeCoのどちらを優先すべきかです。
個人的には、「つみたてNISA」を推奨します。
なぜなら、資金拘束のリスクがなく、利益と配当にかかる税金が非課税になるというメリットがあるからです。
この先何があるかも分かりませんし、現金化ができる資産のほうが安心感があります。
こちらのほうが、万人向けの制度と言えると思います。
ただ、資金拘束がないと言っても、気軽に解約するのはオススメしません。
基本的には、つみたてNISAは複利の効果を活かすために、再投資+積立投資を継続していくことが大事です。
なお、複利の効果については、「複利の効果と金利を味方につける」で紹介しています。
iDeCoに関しては、資金拘束のデメリットはあるものの、掛金が全額所得控除になるのは大きな魅力です。
故に、高所得者や将来的に退職金が期待できない人は積極的に活用すべきだと思います。
まとめ
投資初心者が最初に選ぶべき商品について考えてみました。
投資信託に関しては、次々に商品が出たり、手数料引き下げがあるので、随時記事を更新していきます。
なお、私は投資信託だけでなく、他の投資方法もお試し中です。
記事を書いているので、ぜひご覧ください。
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